2020年10月23日

仏検準1級から1級への道のり(朋子先生の場合) きっかけ

通訳学校に通い始め、何かに取り付かれたように3年間フランス語に没頭したきっかけは、当時のフランス語の受講生の方からの一言でした。「先生、フランス語の通訳になればいいのに。先生みたいな人が通訳者になればとてもいいと思うわ」

とっさに「いえいえ、それは無理です」と答えたのですが、その一言が頭から離れませんでした。

その受講生の方は、私より10歳くらい年上で現役の英語通訳者として活躍されており、とても素敵な方でした。フランス語を上達させたい、というより、「ああー、私も10年後にこんな女性になりたいなぁ!」という憧れのような気持ちが強かったのかもしれません。

その思いはどんどん膨らんでいったのですが、一方で「私の年齢(当時44歳)でまだ間に合うんだろうか?」「フランス語圏に留学も長期滞在もしたことないし」という気持ちもあり通訳学校の体験レッスンに行くまでには数か月かかりました。

 

通訳学校の体験レッスンには私以外にもう一人、20代後半くらいの女性が来ていました。体験レッスンではまさに今私がYouTubeで配信している「NHKニュース」のフランス語を聞かされ、すぐにどんな内容だったかと言わされました。もう一人の方がスラスラと和訳する一方で、その時に私が言ったのは「すみません、全くわかりませんでした」のひとこと。

 

体験レッスンの最後に「何かご質問はありませんか?」と先生から聞かれ、私は一番気になっていたこと、「私の年でも間に合うのでしょうか?」と聞きました。平然と「大丈夫ですよ」という先生の言葉を、「きっと入会してもらうために言ってるんだろうな」と鵜呑みにしませんでしたが、実際入学してクラスに入ると6人中若い方から3番目で驚きました。

20代はおらず、30代の女性が二人、次が私、50代の女性、60代の女性、70代(!)の男性。みなさん、何年後かにはフランス語の通訳者あるいは翻訳者として活躍したい、という夢を持っていました。

「体験レッスンで先生が言っていたことは本当だったかも」と思ったのがクラスに入った時の印象でした(先生疑ってすみません!)

 

通訳学校は仏検最低でも2級以上のレベルであることが必要で、準1を持っていた私が入ったクラスも5つのうちの真ん中でした。

一番上のクラスはどんな人がいるのかな?どんなレッスンをするのかしら?自分がそこに行くまでは果てしない道のりがあるように思え、友人には「たぶん10か年計画になると思う」と話していました。

そんなことを考えながら10月に通訳学校でのレッスンが始まった後、すぐにエンジンがかかったわけではなく、しばらくはボーっとしていたように思います。

その後レッスンでの度重なる赤っ恥経験が一心発起へと繋がるのですが・・・続く


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